FSCの紹介

FSC認証審査

認証作業は1999年9月21日から始まり、CoC認証の審査も含めて26日までの6日間にわたって実行されました。

日本にはまだ、国内の認証基準が存在しないため、基準を適応させるオリエンテーションから始まりました。日本では間伐が手遅れになることで、多大な弊害が出ているため、速水亨の提案で「間伐が行われていること」という条件が追加され、項目が厳しくされました。翌22日には公聴会が開催され、地域の森林関係者から環境保護団体、行政など、25名が集められました。

現場の審査は、任意に選んだ林分から始まり、その後は地形条件、面積、樹種、樹齢等で審査に適切と思われる現場を選考しました。育林計画とその結果としての林分状態、林道作業道の現状と計画、特に林道と河川の汚濁の関係、搬出現場での作業計画、責任体制、安全管理、能率、環境的配慮等、多岐にわたる質問が続き、作業員や、道路建設を請け負う者に対しても、質問がなされました。

審査結果

最終的に、速水林業は経済・環境・社会の三項目全てにおいて、合格ラインの80点以上を獲得し、FSC森林認証を取得しました。

審査後の講評では、ヒノキ人工林の中に50種にのぼる広葉樹が繁茂しており、植生の多様性が確保されていること、日本林業界の停滞にもかかわらず、コストの削減においてあらゆる戦略を取り、経営を維持していることが高く評価されました。とりわけ、「従業員・請負者の管理」の項目には平均98点と、今審査の最高得点が与えられ、従業員モラルの高さが世界トップレベルであることが証明されました。

ただ1点、認証推薦にあたって1年以内に経営面積の5%を、収穫を伴わない生態保全林として設定することが付帯条件として義務づけられました。現在、速水林業の所有林のうち60haを生態保護林に指定しています。

速水林業においての採点の重み付けと採点結果

審査の項目

採点の重み付け

採点結果

A.プログラム要素:木材資源の持続性

A.1.
持続的な人工林収穫管理計画
A.2.
人工林管理と育林
A.3.
人工林収穫
A.4.
森林管理サポート、研究および開発
A.5.
森林の企業的管理

1. 00

0. 29
0. 17
0. 13
0. 06
0. 35

88

B.プログラム要素:森林生態系の維持

B.1.人工林配置や構造による地域生態への影響
B.2.
人工林内の生態系保全性
B.3.
河川・渓流と侵食管理
B.4.
科学物質の使用と管理
B.5.
生態系保全地区に関するプログラムと方針

1. 00

0. 05
0. 34
0. 26
0. 20
0. 15

87

C.プログラム要素:財政的・社会経済的観点

C.1.
財政的安定性(FSC 'P&C,2.1,5.1
C.2.
地域社会と公益
C.3.
資本及び人的投資
C.4.
従業員・請負者の管理

1. 00

0. 46
0. 14
0. 20
0. 20

93

FSC 'P&C,FSCの原則(Principles)と基準(Criteria
*B.5.
は80点以下のため1年間の猶予をもって改善することとなり、2000年に生態保護林60haを指定。

FSCジャパンホームページ:https://jp.fsc.org/jp-jp